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作 品 名 国立曽爾少年自然の家なかよしホール
建 築 主 近畿地方建設局
所 在 地 奈良県宇陀郡曽爾村大字木良路1170
施 工 徳倉建設(株)大阪支店
掲 載 誌hiroba 1995.5

コンセプト

計画地は室生、赤目、青山国定公園に位置し、曽爾高原の麓、植樹林に包まれています。建物の外観は軒先を低く抑え、切妻屋根の直線的なデザインとし、杉木立と呼応して軽快にスラブを支えるピロティの柱とともに、構成はもとより色彩的にも周辺環境と調和させました。内部は、活動スペースにおけるアクティング・エリアを充分確保しました。両サイドからの均等な通風採光だけでなく、大和棟を引用したトップライトからも自然光を導入し、山影の暗さを感じさせないよう配慮しました。サイクロイド曲線を用いた架構により、空間に外部とは対比的な完結性をもたせました。素材感と力強さを生かすため、主要な部分は構造材をそのまま意匠として機能的に表現しています。