大阪府立いちりつ高校セミナーハウス (改称前・大阪市立高等学校）

コンセプト

大阪市立高等学校は京阪電鉄光善寺駅の東、周囲には竹薮の残る小高い丘の上にあります。“木のぬくもり”が感じられるセミナーハウスを、という要望を受け、内装に木そのものの素材を生かすだけでなく、打ち放しコンクリート面にも木目化粧型枠を効果的に使用するなど、木をテーマに素材の持味を表現する事を念頭に置きました。２層吹抜けの研修室兼食堂を中心とし、ピロティと主に水廻りを配したコンクリート打放しの上に木造部分が乗る、いわば日本の伝統を近代建築が支えるような構成となっています。研修室兼食堂の東西高窓に取り入れられたアートガラスは、題して“森のめざめ”木漏れ日のように天空光ふり注ぐこの空間を森に見立て、さわやかな朝陽に映える大自然の夜明けをイメージしてデザインしました。