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作 品 名東平の家
所 在 地 大阪府大阪市中央区
施 工㈱徳岡工務店
建築要素鉄骨造・ALC下地・砂壁状仕上材コテ塗・いぶし銀色ガルバリウム鋼板小波板・ステンレスアングル目地・杉板型枠・ガルバリウム鋼板一文字葺き

コンセプト

江戸時代に大阪で創流された日本舞踊・上方舞の六世宗家の自宅兼稽古場です。鉄骨造4階建とし、公私の切替えが図れるよう1,2階はパブリック、3,4 階はプライベートと空間を分けています。2階の稽古場の腰板には以前の稽古場の床板を用いています。外装はALC下地に砂壁状仕上材のコテ塗とし、目地幅を調整するため樹脂モルタルで目地を潰した上で誘発目地を兼ねた押し目地の意匠としています。コーナー部分はいぶし銀色のガルバリウム鋼板の小波板とステンレスアングル目地でデザインしています。バルコニーの腰壁は杉板型枠のコンクリート打放しとしてヴォリュームに変化を持たせ、屋根はガルバリウム鋼板の一文字葺きとしています。現代の材料・工法を用いながらも日本の伝統を表現し、歴史の継承と発展の拠点を目指しました。