小石原焼伝統産業会館

コンセプト

当敷地は小石原村の景観構成要素の杉林であったため、傾斜地の敷地造成を最小限に抑え、可能な限り杉を残して建物を配置し、長柱で宙に浮かせた建物が杉木立にとけ込むよう形態や色彩を考慮しました。屋根の形状は、低い軒による民家的なスケール感と豊かなボリュームをもつ方形瓦屋根の頂部にリングを載せたシンボリックな形態とし、またろくろの回転をイメージした明かり採りのガラスのリングを付加することで、行灯のように山林に情感を醸すとともに、伝統息づく斬新な建築形態を追求しました。