六稜倶楽部が竣工【創成150周年事業で】

大阪府立北野高同窓会 W造クラブハウス

大阪府立北野高校(大阪市淀川区新北野)の六稜同窓会が学校創立150周年事業として建設を進めていたW造クラブハウス「六稜倶楽部」が完成し、17日に関係者を新施設に集めて竣工式を開いた。
規模は2階建て延べ488平方㍍。基本設計は卒業生で同窓会常任理事の徳岡浩二氏、実施設計は匠建築設計工房、 構造設計は満田衛資構造計画研究所が担当。 施工は津田産業。機械設備工事は三晃空調、電気設備工事は井上電工がそれぞれ行い、1月に着工した。
式典で同窓会会長の野村正朗氏が「立派な建物が完成し、本当にうれしく思う。150周年にふさわしい記念事業になった。皆さんの努力に感謝する」とあいさつ。 天野誠校長は「立派な建物を活用し、文武両道の実現に改めて踏み出したい」と述べた。
基本設計者の徳岡氏は「クラブの部室は課外活動の拠点であり、生徒のコミュニケーションの場でもある。 学校と家庭の間にあるサードプレイスとして重要な場だ。 日常生活を豊かにして心身の健康を大切にし、友情を深める空間を学生らも考えた。 災害時の避難機能も備えており、この建物が心を癒やすことができる場になるよう期待している」と語った。
津田産業の津田潮社長は「難しい仕事ではあったが、良い経験を積めた。 カーボンニュートラル (CN) に貢献できる施設になった。ここで学生の皆さんが勉学とスポーツを通じて将来に備えられることを祈念する」と謝辞を述べた。