祝 竣工 あやテラス
11月23日(祝・木) 25日(土)オープン
図書館、子育て交流センター(あやっこひろば)、地域交流センターを設置した複合施設
ごあいさつ
いよいよ、待望の複合施設「あやテラス」がオープンします。平成28年9月に新たな図書館の整備検討を開始して以来、足かけ8年。 この間、平成30年7月西日本豪雨による災害復旧優先での計画延期や、令和2年からの新型コロナウイルス感染症のパンデミック、さらには東京オリンピック・パラリンピックやロシアのウクライナ侵攻などに伴う資材不足や資材高騰など、社会情勢が目まぐるしく変動する中で無事この日を迎えられ、皆さんとお祝いできる喜びはひとしおであります。 これも、関係各位のお陰と感謝申し上げます。「あやテラス」に人が集まり新たな繋がを生むとともに、 綾部市の未来を明るく照らし、 多くの人に末永く愛される施設になることを期待しています。
綾部市長 山崎 善也
3施設の全容明らかに
竣工式を2日に控えた青野町の駅北複合施設「あやテラス」(鉄骨造2階建て、延べ床面積3287平方)が20日、報道関係者向けに公開され、市図書館(1472平方)、市地域交流センター (ホール、875平方) 市子育て交流センター「あやっこひろば」(同668平方げ)が入る新たな市の基幹施設の全容が明らかになった。 【高崎健太】
24日に内覧会、25日から利用開始
駅北複合施設「あやテラス」
同施設の建設は、新図書館の整備検討の中で2016年度から構想が始まり、18年度に「新たな図書館整備検討委員会」が設置されて、候補地が現在の場所に選ばれた。その後、ほか2施設との複合施設になる方針が固まり、21年度に実施設計が行われ、22年度から建設工事に着手した。
事業期間は2021~23年度で、総事業費は約18億4千万円。
図書館の面積2.5倍に
新宮町から移転する市図書館は、旧施設と比較して面積が約2.5倍、収納可能冊数も5万3千冊から12万冊へと2倍以上に増えた。
実際の蔵書数は約9万1千冊で移転前とほぼ変わらないが、移転を機に多くの本を更新。また自由に手に入れる「開架図書」が4万4千冊から約8万4千冊へとほぼ倍増した。館内には「おはなしの部屋」「静読室」「学習スペース」などの場所も作られた。開館時間は午前10時から午後7時(土・日曜、祝日は同6時)まで。休館日は月曜(祝日の場合は火曜)と毎月最終火曜(祝日の場合は水曜),、祝日の翌日、年末年始など。
市地域交流センター(ホール)は、収容人数が長机なら300人、円卓なら200人。会議や講演会などのほか、ケータリングによる飲食を伴う催しも可能。開館時間は午前9時~午後10時。使用量は1時間当たり5千円。有限会社ふしみやが指定管理者として管理運営を行う。
「あやっこひろば」は、子育て家庭の親子などが雨天でも遊べる交流施設といて新設した。低年齢の幼児向けのベビーエリア、知育遊具などを配置するロールプレイエリア、体を動かして遊ぶアクティブエリアがある。開館時間は午前10時~午後5時。使用料無料で、事前申し込み不要。市外の人でも利用できる。
このほか駐車場は隣接する北部産業創造センターとの併用で74台を整備。 JR綾部駅南(駅前通)の市営駐車場 (135台)も3時間まで無料で利用できる。
23日の竣工式には主催者や来賓など約200人が出席予定。愛称採用者への表彰やテープカット、看板の除幕式などが予定される。
25日は駐車場にキッチンカーも
市民向け内覧会は2日午前10時~午後3時に実施。 オープニングイベントは26日午前10時から各施設で行われる。 図書館では0~2歳児向けの「おはなし会」や福知山淑徳高校による人形劇、「あやっこひろば」では遊具
体験 ホールでは子育て応援フリーマーケットやステージイベント 店舗出店などがある。 駐車場では大型遊
具やキッチンカーの出店もある。
市の新しいランドマークに
複合施設「あやテラス」竣工式
来賓ら200人が完成祝う
青野町のJR綾部駅北側に市が整備した複合施設「あやテラス」の竣工式が23日、同施設2階ホール(市地域交流センター)で執り行われ、来賓など約200人の出席者らが新施設の完成を祝った。 【高崎健太】
この日は、綾部太鼓保存会によるオープニングの太鼓演奏で開式。式辞に立った山崎善也市長は、2018年7月の「西日本豪雨」とコロナ禍による二度の計画延期、ホール機能を持つ市内ホテルの直しと財源確保などといった計画から完成までの8年間の苦労を振り返り「大変感慨深い」と心境を語った。
また観光拠点整備や市道拡幅、民間による住宅と商業施設の建設、市民センターと北部産業創造センターの整備といった駅北エリアの一連の整備にも触れ、「各施設が点から線、面となってつながり、まちなかが一層にぎわくことが期待される」とした。
施設に関しては「黒谷和紙や市内を中心とした府内産木材の活用によって温かみのある施設に仕上がった」とアピールし、「本市の新しいランドマークとして末永く愛される施設になることを願う」と期待を込めた。
愛称を命名した森本さん表彰も
その後は設計・管理業者による工事概要報告や施工業者など6者への感謝状贈呈、山下晃正・府副知事と本田太郎衆院議員、種清喜之市議会議長による来賓代表の祝辞、愛称公募で「あやテラス」を提案して採用された森本さやかさん(46)=若松町=の表彰、テープカット、くす玉開きなどが行われた。
利用開始日の25日には施設内でオープンニングイベントが開かれる。
オープニングイベント大盛況
あやテラス 図書館や「あやっこひろば」に子らの声
青野町のJR綾部駅北側に完成した複合施設「あやテラス」のオープニングイベント(市主催)が25日、同所で催された。 訪れた多くの市民らは、館内の真新しい市図書館や市子育て交流センター「あやっこひろば」 市地域交流センター(2階ホール)の各施設に目をバチクリさせながら、様々な催しを楽しんだ。
【高橋敏浩】
ホールではミニコンサート
市によると当日の来場者は延べ約5100 人。午前10時の開館から玄関前には来場者の長蛇の列ができたほか、開館直後は館内の移動に身動きが取りにくいくらいだった。
市図書館では折り紙で折られた動物やサンタクロースなどの作品がプレゼントされたり、雑誌の付録が当たるガラガラ抽選が行われたりした。「おはなしの部屋」で催された「ちいさなちいさな子どものためのお話会」には、部屋いっぱいに親子らが集まった。
いろいろな遊具や玩具が備わったあやっこひろばでは、夢中になって遊ぶ子どもたちの姿が見られ、跳びはねたり、くるくる回ったり、登ったりできる遊具などを体験して楽しそうだった。
2階のホールで開かれた吹奏楽のミニコンサートも大盛り上り。出演したのは保育士と乳幼児の保護者で結成したサークル「オケザイル」。更に「アンパンマン」とその仲間のキャラクターたちも参加したため、子どもたちは大喜びだった。
「エビカニクス」の曲が演奏された時には、ステージ前で座って見ていた子どもたち全員が立ち上がり、エピカニダンスを踊りながら上が歌を歌った。
市図書館で早速、読書を楽しんでいた本田理恵さん、理紗さん(9)=上延町=親子は 「図書館が新しく造られる機会はなかなかないので、うれしい」(理恵さん)、これまでからよく図書館を利用していた理紗さんは「また来たくなる」とそれぞれ話していた。
午後には市図書館の会議室であやテラスへの寄贈品の受領式が行われた。寄贈品は日東精工(井倉町、荒賀誠社長)から「汽車型紙芝居架」と、綾部ロータリークラブ(塩田展康会長)から「サイネージ、人工樹木」、綾部ライオンズクラブ(辻建作会長)から「雲形吸音板」、さとう(福知山市、佐藤総二郎社長)から「据置型読書拡大器」。
式では、それぞれの物品を寄贈する企業や団体の代表から山崎善也市長に目録が手渡された。
23日に竣工した青野町の市地域交流センター(あやテラス2階ホール)で7日、一般利用の”こけら落とし"となる催しが140人規模で開かれた。記念すべき最初の行事は、府中小企業団体中央会(阪口雄次会長)が主催する今年度の北部地域組合代表者会議(京都産業2共催)。隣接する市ものづくり交流館(北都部産業創造センター2階)での会議に続き、ホールに会場を移して交流懇親会が盛大に開かれた。この会議は綾部、福知山、宮津、京丹後の4 市で会場を持ち回って毎年夏に開催。本来今年度は開催地が宮津だったところ、あやテラス竣工に合わせて開催時期と順番を変更し、特別に綾部に誘致した。
この日、第1部の組合代表者会議では、京都産業21の理事でもある同中央会の山下信幸副会長があいさつ。「綾部の駅前徒歩1分のところにこのような施設ができたことを知っていただきたい」と府内各地から訪れた来賓や参加者らに新施設を力強くアピールした。
その後は草川精機 (京都市)の加古万千香社長による「『町工場風土改革』~普通のOLがが町工場の社長になりました~」と題した講演や、ヒロセ工業(京丹後市)の廣瀬正貴社長による「産業(金属・ 織物)が連携し織物・織機の開発プロジェクト始動!」と題した事例発表などが行われた。
ホールに会場を移しての交流懇親会では、あいさつに立った同会の阪口会長が「立派な会場で開催できることに感謝したい」と切り出し、第1部の講演内容も踏まえて明るく
前向きに経営に取り組む重要性を訴えた。その後は山下晃正府副知事と山崎善也市長の祝辞に続いて綾部商工会議所の材木正己会頭による乾杯の発声で宴会が始まり、出席者らがの新ホールでの食事や歓談を楽しんだ。