ゆずり葉の歩み

設計作品

受賞暦

お問い合わせ

トップページ > ゆずり葉の歩みトップ

ゆずり葉の歩み

徳岡昌克展に展示している壁瓦について『日本屋根経済新聞』に掲載されました

2016.8.28 日本屋根経済新聞から抜粋

nihonnyaneshinbun-kawara

いぶし色の特注壁瓦 -6千枚採用、福岡で展示も―

8月6日から9月4日まで、福岡県嘉麻市の市立織田廣喜美術館で開かれている「建築家/徳岡昌克展」に、石州産地の(株)丸惣(本社・江津市、佐々木賢一社長)が特注で製造した壁瓦(写真)が展示され、注目を集めている。

今回の展示は、徳岡昌克氏が代表取締役を務める(株)徳岡設計九州事務所(福岡市)の設計による福岡県の朝倉市秋月博物館の建て替え工事で、丸惣製壁瓦が6630枚採用されたことがきっかけ。壁瓦の施工は朝倉市の屋根工事業、(有)本石産業(本石敏明社長)が行って今春に終えているが、建物は現在も建設中で、博物館のオープンは平成29年秋の予定。

博物館に施工された壁瓦はいぶし色の施釉製品で、寸法は全長290mm×全幅240mm×厚み約25mm。設計側の「壁を武士の鎧のイメージにデザインしたい」との要望に、いぶし色の壁瓦を提案して採用された。製造は同社の大田工場で、瓦と混焼した。

壁瓦の施工は、RCの壁にアンカーボルトを出し、縦の鋼材と横の鋼材を組んで、壁瓦の裏面に取り付けたフックを横の鋼材に差し込んでいくもの。島根県益田市にあるグラントワ(島根県立芸術文化センター)の壁瓦と同じ施工法とされる。

page_top

徳岡昌克展が『毎日新聞』に掲載されました。

2016.8.6(土)毎日新聞より抜粋

空から見ても美しい建築「徳岡昌克展」が開幕 -きょう嘉麻市・織田美術館―

開館20年を迎えた嘉麻市上臼井の織田廣喜美術館で6日、この建物を設計した徳岡昌克さん(86)の業績をたどる「建築家 徳岡昌克展」(毎日新聞社など後援)が開幕する。年月を経て相応の美しさを保ち、上空から見ても美しい建築作品のエッセンスを紹介する。9月4日まで。

京都工業専門学校(現・京都工繊大)に学んだ徳岡さんは竹中工務店を退社後に独立した。

織田廣喜美術館▷郷土館▷平和祈念館▷図書館― の複合施設「碓井琴平文化館」は1996年、炭鉱跡地に完成。波を模した「青海波」模様のしっくい壁面やフランス産岩板のスレートぶき切り妻屋根など特徴的デザインで国内外のさまざまな建築賞を受けた。

展示では琴平文化館のほか、田川市美術館や小石原焼伝統産業館(東峰村)など代表作13点をパネルや模型で紹介。6日午後2時には徳岡さんの講演もある。入館料は一般310円、高校・大学生210円、小中学生100円。  【平山千里】

page_top

弊社・徳岡浩二のインタビュー記事が大和リース株式会社様のKNOW HOW BOOKに掲載されました。

弊社代表取締役・徳岡浩二が大和リース株式会社様のインタビューを受け、KNOW HOW BOOKに記事が掲載されました。

徳岡浩二 インタビュー 大和リース 公共施設 まちづくり 建築家 ミャンマー

徳岡浩二 インタビュー記事

~ デザインと技術の両立で高い次元の建築設計を ~

建築設計に際して私がまず考えるのは、「その場所に存在すべきかどうか」。存在すべきとの結論が出た場合は、次に「どう存在すべきか」を深慮していきます。それは思いつきや流行ではなく、計画学的な数値や比較分析に基づいて計画を進めることであり、常に「なぜ?」と問いかけて納得するまで考えを突き詰めること。解答が出ないまま仕事を進めても、次に応用することはできません。「なぜ?」を突き詰めるには体力も熱意も必要ですが、建築設計において最も重要なプロセスだと考えています。

建築物はしばしば、デザイン面において彫刻と比較されます。機能が要求される建築物にはデザインの制約があるため、妥協がない彫刻とは根本的に異なります。機能が求められるからこそ、建築物としての存在価値があると言えるのではないでしょうか。建築家はデザインを重視するのか、技術を重視するのかといった議論がありますが、デザインと技術は分けて考えるものではありません。両立して初めて建築物は存在し得るのです。例えばモダンなガラス張りのビルも、道路を行き来するドライバーの目を眩ませては失敗です。シンボリックなタワーも、景観を阻害するデザインでは意味がありません。

デザインに自信があるなら技術力のある人とコラボレートする、プロデュース機能に特化するならスペシャリストを引き入れてプロジェクト全体を統括するなど、建築家は各々の技術や経験、プロジェクトの特性によって柔軟に対応する姿勢が必須です。海外ではかなり前からこの発想が浸透しており、日本は立ち遅れていると言わざるを得ません。施主の要望はさまざまで、しかも要求水準が高まっている昨今、高い次元でベストアンサーを提示することがプロとしての役割です。施主の要望を充たすことはもちろん、より良い建築物をつくるため、まずは建築家が発想を変える必要に迫られているのではないでしょうか。

~ 施主と建築家が同じ目標に向かうことが建築物を成功させる鍵 ~

もう1つ忘れてはならないのは、施主とともにつくり上げる熱い思いと姿勢です。施主と建築家が同じベクトルを有していることが、より良いものづくりの基本。そのためには、まず施主からニーズをもれなく聞き取る必要があります。建築は「対話の技術」と言われるほど、「なぜ?」を突き詰める対話力が求められます。「こんな雰囲気にしたい」「以前の建物はなんとなく使いにくかった」など、曖昧な表現しか引き出せないときは、気候や風土、周辺環境、使用者の声など、さまざまな客観的事象から隠れたニーズを汲み取ることが大切です。

徳岡設計は公共建築物を多く手掛けていますが、できる限り施主である自治体のトップから話を聞くようにしています。例えば市長から聞き取る場合、その後ろには市民の声があります。施主はその空間を利用する全市民だとの意識を持ち、市長の話に耳を傾ければ本当につくりたいものが見えてくるというのが実感です。例えば、和歌山県有田市や福井県越前市では、「まちの特色を全面に出しつつ、しかも市民が集いやすい施設をつくりたい」という要望があり、県産材等を用いた物を必要に応じて補いながら計画しました。有田市では、市民ホールと図書館を一体化し、越前市では行政と商工産業拠点に観光と交流、生涯学習機能をつなぐ複合施設を再編成しました。また福岡県朝倉市では、黒田家の居城であった秋月城跡に「歴史と文化を後世に伝え、展示物と来館者を守る博物館をつくりたい」との話だったので、かつて存在した稽古場の配棟や石垣を再現。集客に資する施設としながらも、内部免震で安全性を高めました。いずれも地域活性化に寄与する、やりがいのある仕事と言えます。

~ ミャンマーの都市計画に参加 PFを国内にも積極導入を ~

日本の都市づくりは、欧米に比べて計画性の点で劣ると感じています。2030年には戸建ての30%程度が空き家になるといわれる今、どんなまちにしたいのか、どんなまちに暮らしたいのか、考え直す時期に来ているのではないでしょうか。そんな思いを巡らせている中、海外においていちからまちづくりに参画するチャンスに恵まれました。2011年に民政化がスタートしたミャンマーの都市開発です。ミャンマーは実質経済成長率がアジアでトップ。親日国であり文化や歴史にも魅力を感じていました。国際貢献の絶好の機会になることも、未知のプロジェクトに挑んだ大きな理由です。徳岡設計は、民間の資金や技術を活用して公共施設などを建設するPFI(Private Finance Initiative)によるプロジェクトをお手伝いすることになり、2013年2月にはヤンゴン市に現地法人を設立。現地では建築設計だけでなく、都市のゾーニングから資金調達方法の提案、インフラの整備計画、公共施設やサービスオフィスなどの建築計画まで、プロジェクトを統括する立場で仕事を進めています。現地のスタッフも採用し、日本のオフィスで建築の知識と技術を学んでもらっているところです。現在は都市再編成計画に伴い、進行中だった施設建設をいったん休止しており、徐々に計画が実行に移されていく予定です。事業としてはまだまだこれからですが、ミャンマーは今後拡大する期待の市場です。国土レベルの大きなプロジェクトにやりがいを感じるとともに、現地に貢献できるよう努力を怠らないつもりです。

海外でのチャレンジのおかげで、PFIを活用するメリットも見えてきました。地方の自治体には、建築設計に精通したスペシャリストが非常に少ない。ここ何年も建築物をつくっていないため、現場を見る機会もほとんどないのです。PFIで民間活力を導入すれば、環境対応や耐震設計、施設管理などに至るまで、さまざまなアプローチでコストを抑えながら要望に応えることが可能です。インフラ整備を中心とした「街づくり」とは異なり、住民の心を満たし、まちが大切にしているものを守ることが、これからの社会に求められる「まちづくり」ではないでしょうか。        徳岡 浩二

page_top

真栄里宿舎が「平成27年度開発建設部所管に係る優良業者(優良業務)」として表彰を受けました

maesatohyousyouzyou2

maesato1

『真栄里宿舎』は、BIMモデルを活用し

敷地の高低差をうまく利用した配置計画や、

外観・内観・景観のバランスがとれた設計

また、沖縄の気候に配慮した材料の選定や

風景との調和等が評価され、

「平成27年度開発建設部所管に係る

優良業者(優良業務)」として、表彰を受けました。

page_top

日事連に碓井琴平文化館が掲載されました

2016.7.10号より抜粋
nichiziren11nichiziren21nichiziren31
碓井琴平文化館

~ 文化を軸にしたまちづくりの拠点施設 ~

平成8年(1996)に開館した碓井琴平文化会館は、炭鉱閉山をはじめとする地域課題を乗り越え、21世紀へ向けて文化を軸にした個性豊かなまちづくりの拠点として計画され、織田廣喜美術館のほか、古代から現代までの郷土資料を展示する碓井郷土館、戦争資料や社会活動家の資料を展示する平和祈念館、そして町民への情報提供拠点となる図書館の4施設により構成されています。

~ 土地の起伏を活かした施設間の連携 ~

美術館と碓井郷土館は、来館者の興味と想像力を掻き立てる風情あるアプローチをとり、平和祈念館と図書館は、気軽に立ち寄りやすいよう前面道路側とし、3~5mある敷地の高低差を利用して1階(道路レベル)に図書館、2階(公園レベル)に平和祈念館を配置しました。
美術館と郷土館は、さまざまな目的に利用される中央のエントランス・ホールをそれぞれのアイデンティティを失うことなく共有し、放射状の開口部と中央にドーム状のアトリウムをもつ図書館は、情報発信を担う公共図書館にふさわしい開かれた施設となっています。2階にある平和祈念館からは、階下の図書館全体が見渡せ、両施設の効果的連結が、学習目的に応じた豊富な情報の提供に役立っています。この建物は防災と利便性を考慮したブリッジで設置され‘‘平和の灯”と名付けられた彫刻とともに施設の特徴あるイメージを創出しています。
敷地は炭鉱跡地のボタ山、窪地を埋め立てた造成地で、セイタカアワダチソウの原っぱでしたが、設計前に一株の笹が自生しているのを目にしました。そこで造園主木を孟宗竹とし、根締めを熊笹、おかめ笹としました。酸性土壌に強い竹類はよく育って、今では見違えるような緑の公園になっています。

~ 織田画伯を象徴した青海波模様 ~

嘉麻市出身の織田画伯は、日本芸術院会員二科会名誉理事長を務めた洋画家です。その作品を常設展示する美術館では、初期から晩年までに至るまでの洋風の変遷を生涯にわたって展示しており、叙情的で優美な作品の魅力をさまざまな角度からご覧いただけ、どこよりも画伯の芸術活動を体験することができます。
代表シリーズである「少女」を一同に展示した空間や、紫外線をカットした自然光を活用した明るい展示には、愛妻リラが縫い合わせたキャンパスに描かれた、夫婦の共作とも言える「賛歌」など二科展への出品作を鑑賞することができます。
織田画伯の川渡り神幸祭の絵を見たとき、華やかで日本的なフィーリングを感じ、それがデザインのベースとなっています。近くに石灰の産地もあるので、外装には漆喰と天然スレートを採用しました。屋根と漆喰の朱・白の建築的アンサンブルが木々の緑に包まれ、生き生きとした心豊かな生活を演出することを意図しています。
漆喰壁には織田画伯の生命力あふれる芸術性、自由な作風と包容力のある人柄を象徴して青海波模様としました。ステンレス目地棒で描かれた直径を1.2mとし、コンクリートの収縮クラック誘発目的と漆喰塗りの工程に配慮しています。

~ 市民の文化活動の場として ~

美術館には、貸しギャラリーとしても利用できる「企画展示室」、各種講座や美術愛好家の活動の場としての「市民アトリエ」、くつろぎの空間「サロン」を設け、市民の芸術活動全般を支援する施設としています。
落成から20年を迎える本年、企画展示室では8/6(土)~9/4(日)までの期間、美術館の設計者である「建築家 徳岡昌克展」が開催されることとなっています。美術館が生まれるまでの過程と設計への取り組みをはじめ、素材と建築をテーマに風土とデザインのあり方を作品を通じ問いかける内容となっています。筑豊にお立ち寄りの際にはぜひ足をお運びいただければ幸いです。

page_top
Copy Right (c) 2009 Tokuoka Masakatsu Architects.LTD All Right Reserved