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作 品 名Pavilion of The Republic of Uzbekistan at Expo 2025 Osaka 知識の庭:未来社会の実験室
建 築 主 Uzbekistan Art and Culture Development Foundation ウズベキスタン芸術文化振興財団
コンセプト・デザイン 建築ATELIER BRÜCKNER
設計監理(株)徳岡設計
設計協力川上聡建築設計事務所
B I M(同)ルフト一級建築士事務所
構造設計アルキテック(株)
構造監修石山 央樹(大阪公立大学)
電気設備(株)DANNE
機械設備(株)Andeco
施工統括:NÜSSLI (Switzerland) Ltd
総合:誠和建設(株)
建築:(株)大作
機械:(株)正本設備
電気:(株)Gemini
木工事施工躯体:(株)篠原商店
加工:(株)翠豊
接合:(株)スクリムテックジャパン
造作:シグラベース(株)
木材調達・協力調達:一社)大阪府木材連合会
   高原木材(株)
協力:兼松サスティック(株)
トレーサビリティ:(株)Andeco
遊戯施設迫機構:三晃工業(株)
シリンダー:(株)三和製作
スクリーン:三和ファサード・ラボ(株)
専門工事鉄骨工事:(株)コオカ
昇降機:日本エレベーター(株)
タイル工事:(株)都窯業
左官工事:近畿壁材(株)
各種申請建築確認申請:一財)日本建築総合試験所
工作物確認申請(装 飾 塔):(一財)日本建築総合試験所
工作物確認申請(遊戯施設):(株)国際確認検査センター
展示工事展示照明:BeWunder
展示工事:ShowTex
写真松村 芳治

コンセプト

「知識の庭:未来社会のための実験室」をテーマとするウズベキスタンパビリオンは豊かな文化遺産、先進的な建設技術、SDGsへの取り組みを体現する。ユネスコ世界遺産に登録されているホラズム州にあるヒヴァ旧市街の建築群「イチャン・カラ」や史跡、中央アジアの人々が大切にする伝統的な護符「トゥマール」に着想を得た三角形のデザインが敷地形状に呼応する。基壇部分の外観にはレンガや土壁により大地や根、歴史的記憶を表し、上部の彫刻的な木立は森を象徴している。この森には西日本各地から調達され、トレーサビリティのためのタグがつけられた286本の丸太材と積層化する伝統装飾模様の三角形の組子と梁が醸し出す光と影が、木漏れ陽のように来訪者を包んでくれる。ウズベキスタンの伝統に基づいた自然素材とモジュール化された現代的デザイン要素が調和して、サスティナビリティの理念を未来を示唆している。解体移築を可能にするため、積層する上部部材はボルト接合を選択し、構造強度が要求されるGIR(Glued In Rod)の接合部は、部材の上下に切断のための隙間を確保し、柱下部は構造的に絶縁している。過去・現代・未来を没入体験しながら森へと上昇する床は、奥深い歴史を持つ国への誘いとともに、シルクロードでつながる日本とウズベキスタンの絆を想起させ、未来社会のデザインとして昇華している。本デザインは 2025ドイツデザインアワードの「卓越した建築ー見本市と展示」部門で金賞に選出された。