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『淀川消防署』が『hiroba』に掲載されました

2005.4 / hiroba 淀川消防署
市民の尊い命と貴重な財産を守る消防署には災害時の即時対応と、防災機能を最大限に発揮することが求められる。当施設の計画にあたっては機動的な空間構成と、消防救助という激務に携わる人々のアメニティを重視した空間となるよう心掛けた。消防活動の規律を暗示させるシンメトリーで安定感のあるフォルムを、住宅が混在するまちなみへの威圧感を抑えるため、内部機能に応じて建物のボリュームを分割し外装材により特徴付けた。
出動や訓練を行う動的な空間は、消防車輌や職員を引立たせる形態と色彩によりスピード感のあるシャープな表現とし、執務や休息のための静的な空間は、落ち着きと温かみのある素材を用いて、緊張が強いられる任務に冷静さをもたらすよう配慮した。
地下空間をコンパクトにまとめ、階高差を有効利用した中2階活用や、待機室内部のユニット化などによりコスト低減をはかると同時に、良質な社会ストックとなるよう堅牢で合理的な構造計画を行い、耐久性のある素材の選択とメンテナンスや設備の更新に配慮した長寿命な建築を目指した。また、屋上・外構の緑化修景によるヒートアイランド現象の緩和、高遮熱高断熱ガラスの採用、熱負荷を考慮した室配置により省エネルギー化を行っている。
消防活動から連想される形や色を直接的に表現するのではなく、消防署の機能や働く人々に敬意と理解を持って、その役割を最大限に引き出すことができる空間のあり方を追求している。




