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竹城台の家が『建築家と喜怒哀楽してつくる家』に掲載されました

建築家と喜怒哀楽してつくる家

建築家と喜怒哀楽してつくる家

2003.4月刊建築ジャーナル/編集部が選んだ52人・大阪篇    落ち着きは「統一感」と「視線の対話」から

竹城台の家

<抜粋>
ピアノを弾く令嬢の絵。その額縁の前は中庭で、透かしのレンガの塀が建つ。小鳥が植栽の上でさえずる。実はこの「絵」、居間から見たピアノ室。窓枠が「額縁」に見える趣向である。「ここから練習に励む娘の姿や、家全体が見渡せます」と建て主のS.Mさん。家は、中庭を囲み「コの字」状に建つ。
 「視線の対話」をテーマにした建築家・徳岡浩二さんのプランは、S夫婦には新鮮だった。1年かけて相談した4社のメーカーの案は「南側に庭」など、画一的なものばかり。そこで意を決して訪ねた建築家はとても独創的で気さくだった。「徳岡さんはインテリアも重視して設計を考えます。だから、週末の打ち合わせの後は恒例の「相談会」。詳細なリストを前に、タイルから照明器具に至るまで細かく選択しました」と話す夫のMさん。
 室内はシックで、赤茶色の床板が白壁になじむ。カーテンやシャンデリアの金具には上品なゴールドのアクセント。部屋全体の色が、落ち着いた雰囲気を醸す。つくり付けの家具も深い赤茶。その一つ、今の収納棚にはテレビがピタリと納まる。オーディオ機器のセレクトやスピーカーの配置まで徳岡さんが配慮した。
 「家全体に統一感があるのでくつろげ、時間がゆったり流れます」とMさん。「とくに朝、庭に出て木々に水をやるのが楽しい。表情豊かな赤レンガもいい。四季の変化をカメラにおさめ、年賀状に使うつもりです」。
 竣工したとき、「ここ、私の家?」と喜び、跳ね回った子どもたち。精魂込めた家で、家族との一体感のなかで暮らす。玄関のガラスのオブジェは「集い」を表現した徳岡さんとグラスアーティスト・三浦啓子さんとの合作。朝の光で清楚に輝く。

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『建築―ゆずり葉のデザイン』

建築―ゆずり葉のデザイン著書 徳岡昌克
発行所 日刊建設工業新聞社
発売元 相模書房
編集 南風舎
印刷 廣済堂
はじめに
ミース・ファン・デル・ローエは1965年頃、建築は時代が属する文明の尺度だとして建築の乱れを嘆いていた。すでにその頃から多くの挑戦者が現れてミース風にいえば建築はできるだけ風変わりに創ろうと試みられてきたとも言える。葉巻をくゆらせながら、シカゴで窓外に眼をやっていたミースの胸中に去来していたものはなにか。1922年ガラスのスカイスクレーパーを発表して以来、アメリカの工業化の波にのってミースの現代建築に果たした役割の大きさは誰も否定できない。いまなおミースの教義の真髄をわきまえて表現すれば高い評価が得られるのではないだろうか。IITではいまもミースの教えにのっとった教育が行われているとか。教える側にすればミースのように教条的に教えることができれば幸いかも知れない、教わる方も確実に身につくものがあるのではないだろうか。

 私が受けた建築についての手ほどきは京都工業専門学校(現京都工芸繊維大学)でのわずか3年間のことではあったが、それぞれの教科について諸先生が情熱と哲学、人生観をぶつけての講義だった。場所が京都だったのもよかった。古いが新しく美しいものが見られた。教条的な教え方ではなかったが、自分自身の美しいものを見る目を養う教育を受けたと感謝している。教科は建築の計画、意匠、構造、設備全般にわたっていたから基礎的な素養は身についた。初心者に建築を教えるということは、建築づくりの心得、基礎と情熱と哲学を持って伝えるしかない。この著作が、若い人たちの役にたてば幸いだ。1951年の卒業時にすでに級友たちはライトやコルやミースのことを話題にしていたが、私は仲間に入ることなくただ教科をまじめに学んだ。

 卒業後14年間竹中工務店で設計に従事した後、賜暇を得て1965年から2年間アメリカの設計事務所で働いていた。帰国にあたり2ヵ月間、アメリカ、カナダ、ヨーロッパを廻って、復職してからやっと気にしだしたのだが、通算満52年間建築とはなにかを追い続けている。
 私は本質的に光と影が建築を創ると思っているのだが、建築を構成してきた材料の持ち味にも想いがいたり、文化の香りを嗅ぎ取ることができる。建築の設計にあたり、その土地の状態、気候、地味、人情、固有の文化に私の創る建築がよりどころとする多くの示唆を得ている。建築が構成する街並みや都市についても同様に、既成概念や安易な模倣、素養のない独りよがりな思いつきを独創的だとして日本の風土になじまない行為の果て、国土の景観が損なわれているのを観察している。日本では政治・経済はもとより文化・芸能の分野に至るまで東京一極集中が進む状況は寒心にたえない。

 私は情報発信のテクニックや評価の受け売りではなく、自分の目を信じて語る素養を持ちたいと書き出してきたが、果たして読者の共感を得られるだろうか。

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「建築―ゆずり葉のデザイン」を出版いたしました

建築―ゆずり葉のデザイン

「建築―ゆずり葉のデザイン」 徳岡昌克
発行:日刊建設工業新聞社
発売:相模書房 

幾多のコンペを勝ち抜いた徳岡建築の秘密は、風土とそこに住む人びとに対する深い理解と、温かみのある建築表現にある。徳岡さんの建築は風土に根づき、人びとを元気づける。―馬場 璋造(建築評論家)

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ISO9001(2000年度版)取得致しました

2003.3.19 日刊建設工業新聞より

徳岡昌克建築設計事務所(大阪市北区)は17日、品質管理システムISO09001(2000年度版)の認証登録書を日本建築センターから授与された。認証を取得したのは1日。
 認証取得範囲は、本社を置く大阪事務所と、東京事務所、兵庫事務所、九州事務所、滋賀事務所で行う建築設計と監理業務。
 マニュアルには、まず事務所創設当初から重要としてきた組織理念である▽建築の持つ社会性の追及▽建築の持つ芸術性の追求▽良識のある品質、コスト、工程管理-に留意し、良い建築を求めていくことを挙げている。
 これらを具現化するための品質方針を▽発注者と社会の要求を正しく読みとり、適切な機能を備えた建築を提供する▽社会条件や環境条件に適合した建築提案を行う▽使用目的に合致し、予算条件を満足するコスト計画を行う▽建築生産の合理化に配慮した計画を行い、施工者の品質管理が適切に行われていることを確認する
-と定め、これらを実行するために品質マネジメントシステムを着実に展開するとともに継続的に改善し、地域社会への貢献と永続的存続を目指す。
 ISO推進室を設置し、認証取得の準備・検討に着手したのは00年。02年1月に導入宣言を行い、品質マニュアルの作成に着手し、書類審査を8月に受けた。11月の予備審査を経て、今年1月に登録審査(本審査)を受けた。
 登録所を授与された徳岡浩二社長は「私たちの義務は建築設計・監理で、建物完成後に完了するというものではなく、その後、さまざまな行為がはじまると考えている。使う人がそこで何かを作り出すわけで、それができることが目標の達成になる。認証取得が最終目標でなく、引き続き社会貢献していく事が大切で、さらにシステムを完全にしていきたい」と語った。

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グループホーム読本~痴呆性高齢者ケアの切り札~

image022グループホーム読本 ~痴呆性高齢者ケアの切り札~
づレール離宮西須磨

 フレール西須磨は、在宅介護支援センター、特別養護老人ホーム、シルバー住宅と複合的に計画されたグループホームです。地下1階、地上1階の在宅介護支援センター、2階、3階の特別養護老人ホーム、4階のシルバー住宅に併設して、3,4階にグループホーム2ユニットが計画されています。ユニットには個室6戸のほか、食堂、台所、座敷、浴室、その他の共用スペースが備えられ、各フロアが独立したグループホームです。
 フレール魚崎中町と同様、住宅都市整備公団が震災復興事業として建設し、神戸市が公営住宅法に基づく借り上げ公営住宅として全戸一定期間借り上げる形で運営されます。入居予定者は仮設住宅に入居している痴呆性高齢者が対象であるため、生活の変化を少なくするために、仮設住宅と同様、何室かは畳敷きとしてあります。また、トイレへ移動しやすくするため、居室内に引き戸は設けていません。居室間の壁(耐震壁以外)は乾式工法とし、将来コミュニケーションドアの設置が可能なように計画されています。バルコニーから居室へ移動できるようバルコニーに隔壁を設けていない他、洗濯物を干したり、ベンチを出したりできるやや広めのバルコニーを設けてあります。image015
 台所の調理台については、入居者が参加しやすいアイランド型として、調理よりも配膳を主体として計画されています。また、閉じこめられる恐怖感を解消するため、扉の設置や鍵等はできる限り設けないよう建築的配慮を加えた他、談話コーナーに畳の小上がりを設け、さまざまな大きさの共用空間を入居者が選択できるように計画されています。
 この他、3,4階の眺望を活かし、浴室に窓を設け、入浴時のリラクゼーションを図っています。脱衣室の床の仕上げを、入居者が床に座り込んで脱衣・着衣が可能なように葦簀にする等の工夫がなされています。

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