トップページ > ゆずり葉の歩みトップ > 新聞掲載情報 > eVolvo主催のアイデアコンペ参加について『日刊建設工業新聞』に掲載されました
eVolvo主催のアイデアコンペ参加について『日刊建設工業新聞』に掲載されました
都市は住み、働き、遊ぶところ
-天に登っていく象徴的な意味込める-
徳岡昌克氏(徳岡昌克建築設計事務所会長)が、国際アイデアコンペで21世紀における超高層ビル(スカイスクレーパー)のあり方を提案した。徳岡氏は大阪の街づくりで、すでに「関空都市」や御堂筋および船場界隈を中心とした「大阪都心居住」を提案しているが、今回はそれを超高層ビルの視点で行った。大阪に生まれ育った建築家だから、人一倍、大阪を愛する気持ちが強い。その大阪で「きちんとした都市計画が提案されてこなかった」という思いがある。それがこれまでの提案、今回の提案につながってきている。美しい大阪、感動ある大阪をつくりたいという大阪の街づくりへの熱い想いである。
昨年暮れから年始にかけて、ニューヨークにあるeVolvo(新しい建築アイデアを発展させるための組織)主催のアイデアコンペが行われた。課題は
▽ 21世紀初頭の超高層ビルとは何か
▽ 巨大建築物の歴史的・社会的文脈とはなにか
▽ そこでの計画が都市構造にどういった責任をもつか
▽ 現代の超高層ビルはそれ自身都市であり得るか
▽ ヒューマンスケールは失われるか
-といった世界がいま抱える現代的なもので、400万人都市が対象である。
アイデアコンペにもかかわらず、世界各国から278点の応募があった。アメリカ73点、イタリア32点、イギリス23点、ドイツ21点などだが、日本からは徳岡案を含む7点だった。その結果、11点が入選、日本からは入選がなかった。「超高層ビルは20世紀までは高さが優先されてきたが、これからは機能的にも美的にもサスティナブルが問われてくる。そこで問われたことは、もう一度、超高層ビルのもつ意味を喚起したい。同時に、超高層ビルの構造についても、将来像を発掘するものに、そして、それらのことで超高層ビルのもっている魅力的な意味を支えるものでありたい、と考えた」
美しい、楽しい、大阪の街づくりを提案
徳岡案は、高さ380m。それを機能的にもデザイン的にも3段に分割している。「都市にとって大事な機能は、住むこと、働くこと、遊ぶことであり、骨格としては道であり、緑、広場である。そこで23階までをアミューズメント、28階から50階までをオフィス、58階から84階までを住居とした。そして、その3分割したクッションの階が緑をもった交流広場であり、非常時の避難場所(セーフティーゾーン)である」
「超高層ビルの夢は、天に登るという人間の願望であり、そうでなければ超高層ビルの意味はない。天に聳え立ち、そこに登っていくという象徴的な意味がある。だから、当然、モニュメンタルでなければならない。それをここでは、段階的に三つにとらえることで、よりその意味を強めたのである」
「これまで<関空都市>や御堂筋を中心とした都市計画を発表してきたが、その根底にあるのは、都市の中心としてのまとまりのある美しい大阪をつくりたいという強い思いがある」
「東京では丹下健三さんの<東京計画1960>など、これまでいくつもの都市計画が発表されてきたが、大阪では一度もなかった。それにもかかわらず、大阪では超高層ビルを含め、数多くの建築がつくられてきた。今回の提案は、そうしたことへの反省と無念さもあっての提案である。」





