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『智頭図書館』が「近代建築vol.75 2021」に掲載されました

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智頭町は因幡街道と備前街道の交わるところに位置し、江戸時代には鳥取藩最大の宿場町として賑わっていた。智頭宿は、鳥取の藩主が参勤交代する際の最初の止宿であり、本陣が作られ、千代川を超えた備前街道には職人通りが伸びていた。
今も因幡街道筋(智頭宿)には石苔家住宅や米原家住宅、塩屋出庖といった非常に立派芯木造建築物が残り、往時の繁栄をしのばせ、備前街道筋(河原町商居街)には水舟を飾り、格子戸が美しい家屋が軒を連ねている。
まちの総面積の約93%を占めるスギをはじめとする山林は、吉野・北山と並,:5,歴史ある林業地として有名で、気候は四季を通じて寒暖の差が激しく、秋から冬にかけて朝霧が美しい。街道から智頭急行の智頭駅へのアプローチには、町役場をはじめ中枢的芯施設や商屈が集積しており、その南端に敷地は位置する。まちにきた公共施設利用者の終着であり、まちに向かう起点ともとらえられる場所で、敷地形状は南北に長く北側に残る桜の木は敷地のアイキャッチである。
この南北に長い敷地と北側の桜を活かして、南北軸で動から静へ開架空間が広がる「本の森」を中心として、利用者の目的に応じた空間(居場所)を組み込んだ。
北側の原っぱと桜の広場から児童開架・絵本の空間へとつ芯がりみんなが通る居間的な居場所を通過し、南の端には地元産の佐治石の石庭を望み静かに読書を楽しめる席を配した。大きな屋根に包まれたワンフロアの空間は、利用者が他の人たちを感じながら自分のやりたいことができるアットホームな場を距離による音の問題への対処によって実現している。
開館まで9回に及ぶワークショップで、利用者の要望と運宮・協力を話しあい、それぞれの場が完成した。
敷地の南北を結ぶ「本の森」の空間を支える屋根架橋は、図書館機能に求められる開架空間のスパンを大断面集成材で架け渡すのではなく、一般の建築に利用される無垢材の智頭杉を活用してジ、ヨイン卜部にスチールのプレートを挟み込んでドリフトピンでとめた合成トラス梁のハイブリツド構造とした。
この無垢の智頭杉による屋根架構はこの図書館において智頭町を印象付けるデザインであり、町内に点在する土蔵の屋根を支える木組の形状をイメージした連続するトラス架構は、内部では木組みの持つあたたかさややさしさを智頭杉で製作した書架や家具と相倹って感じることができる。夕方には北側の広場からその架橋が温かく浮かび上がる。内部の書架、テーブル、梅子なども杉材の柔らか怠感触や温かみを活かし芯がら、集成や積層化により強度や耐久性を検証して智頭杉で製作し、統一感のある木の空聞を創出している。
(徳岡浩二、藤城義丈、中島慎一/徳岡設計)

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