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ミャンマー国土開発の最前線 ~建築家・徳岡浩二の挑戦

日経リサーチ「グローバル・マーケティング・キャンパス」に
『ミャンマー国土開発の最前線 ~建築家・徳岡浩二の挑戦
が掲載されました。
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以下抜粋

日本の中堅設計事務所がミャンマーに描くグランドデザイン

こうした政府や大手企業が主 導するビッグプロジェクトと並行して、ミャンマー第2の都市マンダレーの近郊で知られざる開発プロジェクトが進行している。主役は大阪に本拠を置く徳岡設 計である。現地資本の「ロイヤル・ハイテック・グループ」の依頼を受けて、昨年12月にヤンゴンに駐在事務所を設置し、今年2月に現地法人を設立した。

同時に、同社を代表に3つの日系コンサルタントと共同で組成した「ミドルミャンマー・グリーンイノベーション・コンサルタントグループ」を通じて、2カ所の開発プロジェクトのアドバイザー業務を受注した。

1つはマンダレーの中心部から南西に約58㎞にあるミョータ(MYOTHA)工業地区(計画面積41.8㎢)。もう1つは、そこから西へ約13㎞の場所に 位置するイラワジ川のセミコン(SEMIKHON)港の港湾地区(同15.4㎢)である。現在、セミコン地区のビジターセンターが完成し、両地区を結ぶ道 路が建設中である。2015年までの第1段階でミョータ地区10.5㎢、セミコン地区0.8㎢を開発する。2020年までにはミョータ地区15.3㎢とセ ミコン地区の全域、さらに2025年までにミョータ全域の開発を目指している。

ミョータ工業団地の開発現場の入り口に設置されたゲートミョータ工業団地の開発現場の入り口に設置されたゲート
セミコン港湾地区に建設されたビジターセンターセミコン港湾地区に建設されたビジターセンター

ミャンマーの開発プロジェクトの現状、そして自身が手掛けている2つの地区のポテンシャルについて、徳岡社長はインタビューで熱く語った。

「ミャンマーで今注目されている3つの経済特区(SEZ)のうち、ティラワは日中韓、ダウェイは日本とタイ、チヤウピューは中国の国家事業としてミャン マー政府が位置づけており、コンサルタントとしてこれから介入の余地はありません。ティラワは、日本が威信をかけて他に先駆けて整備すると思われ、ダウェ イも今後の成功は日本次第と期待されています。チヤウピューは中国政府がベンガル湾ルートのエネルギー供給拠点としてパイプラインがマンダレーを経由し、 ムセ、昆明へと敷設されています。ここには深水港が整備されており、今後の発展は中国が国家の将来をかけて進めるものと思われます。今回のミョータとセミ コンの開発地区はこのルート上にあり、ミャンマーにおけるアジアハイウェイ構想の中心にあります。そのうえでポテンシャルは高いと確信しています。道路整 備は既に進んでおり、物流拠点が整備されれば交易のハブになる可能性があります。」

日本企業の貢献についても持論を説く。「新興国における日本の協力のあり方は、現地からの要望に基づくものですが、既に発展が急加速しているヤンゴン周辺 の地域では、急激なインフレや交通渋滞などとともに他の地域との大きな格差を生み出してしまうのは、中国の事例からも明らかです。日本も投資効果、収益性 を短期的にのみ求めるのではなく、長い目で見て本当にその国に役に立ち国家戦略として効果の高い支援をすべきだと思います。その意味で出来るだけ整備の立 ち遅れた中央や北の地域にも目を向けて欲しいものです。」

さらに「マンダレーは1885年に英国に統治されるまで最後の王宮のおかれたミャンマーの歴史・文化の中枢です。市街地は整然と区画され、住まいは一戸建 てが基本です。豊かな資源がその背景にあり、金、プラチナ、銅などの鉱物資源、北部モゴックのルビー、ピンウーリンの絹にいたるまで、文化を支えていま す。課題としては中国の影響が強く、深いことです。この地域の企業の9割は中国とのつながりがあると言われており、エネルギー確保のルートにもあることか ら利権については国営企業が大資本を投じて抑えにかかっています。現地ではこの中国一辺倒の状況を緩和して、バランスの良い国際性を持たせたいと考えてい る方が多く、日本への期待が大きいです。」

ミャンマー2地区を開発するシニアアドバイザーの任命式(右が徳岡浩二社長)ミャンマー2地区を開発するシニアアドバイザーの任命式(右が徳岡浩二社長)

最後に徳岡社長は、こう締めくくった。「マンダレー管区は第二次世界大戦末期、壮絶な戦闘が行われた地域 で、現地の方々も多く巻き込まれ犠牲になった地域であることも忘れてはなりません。マンダレーヒルの僧侶たちが傷ついた日本兵を保護したことも伝えられて います。その御恩返しもしなければならないのではないでしょうか。」

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