ゆずり葉の歩み

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ゆずり葉の歩み

『多摩平の森ふれあい館の日野市立多摩平図書館』がBetter Storageに掲載されました

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Better Storage (日本ファイリング社)
多摩平の森ふれあい館の日野市立多摩平図書館
 
分館を大型化してサービス機能を向上

 日野市の図書館サービスは1965年9月、1台の自動車図書館に始まった。続いて66年には高幡図書館や多摩平児童図書館を、67年には福祉センター図書館を、69年には社会教育センター図書館を、71年には平山児童図書館を、72年には百草台児童図書館をと矢継ぎ早に分館を開館。中央図書館はそれらの分館より後の73年に開館した。こうした黎明期の日野市立図書館が、本を館内のみで読ませる“閲覧中心主義”から脱皮し、貸出に主体を置いた“第二の図書館時代”の先駆けとなったことは図書館会で伝説のように語られている。
 市域に分館をネットワークし、図書館を市民の身近なものとしてきた日野市立図書館は、その後サービス内容の多様化・高度化を目指し、館の統合・整備、分館の規模拡大などを進めてきた。現在は中央図書館と7つの分館(高幡図書館、多摩平図書館、百草台児童図書館、市政図書館)が活動。一部に自動車図書館も運行している。

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『石橋の家』が「hiroba」に掲載されました

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石橋の家

 敷地は千里丘陵の西端、待兼山のふもとにある。かつて枕草子などにも詠まれた歴史ある地域は、閑静で緑豊かな住宅地となっており、野鳥がさえずり、爽やかな木々の香りに包まれる場所である。その豊かな外部環境をいかに住環境の中にとり入れるかがテーマとなった。 
 玄関へは高低差を活かし緩やかにカーブしながら植栽の間を抜け、余韻を持たせつつアプローチする。廊下を抜けると交友関係が広く来客の多い建築主が特にこだわった集いのスペースである。南庭に面した開放的なリビングに導かれる。このリビングを中心に和室・ダイニング・キッチンが連続して配され、視線の展開による奥行き間が空間にゆとりをもたらしており、間仕切りにより自由に空間を構成できるようにした。煌く陽光は周囲の木々によりゆらゆらと揺らぎ、西面の大理石貼ガラスブロックによって室内に柔らかく透過される。ゆらぐ光は北面の装飾ガラスの意匠や照明計画にも反映させられている。また、サルスベリなどの既存樹木を適所に移植し、近景遠景の風景とともに窓から望むシーンのバランスを考えながら配置された開口部に彩を添えた。薫る風は外観を特徴づけるハイサイドライトからの優しい光とともにドラフト効果を生み出し、住戸内をさわやかに駆け抜ける。
 構造は諸室の機能と空間の大きさに応じた形式を採用するため混構造とし、耐震性能にも配慮し、家庭用コージェネレーションシステムにより環境負荷の軽減をはかった。
 また、家具を含めた造作部分には触感を重視して温かみのあるディティールとしている。
 恵まれた自然環境を活かし、そのとり入れ方にこだわれば住空間は楽しく居心地の良いものとなる。
(徳岡浩二)

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高齢者向け優良賃貸住宅の課題と展望/2003.12hiroba

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高優賃とは?
 高齢者向け優良賃貸住宅(以下高優賃)を略したもので、従来からなじみの深い特別優良賃貸住宅(特優賃)の高齢者版というイメージであるが、一般的にはまだ普及しているとは言い難いのが実状である。“介護問題”が日常的に話題となる中で、この高優賃は入居する高齢者が自立した“普通の暮らし”を続けていくための建築的、経済的な最小限のサポートを備えた賃貸住宅であり(介護施設ではなく)、段差解消や手すりの設置などいわゆるバリアフリー対応に加え、万一に備えて居室及びトイレ・浴室に24時間の緊急通報ボタンを設置し、国及び地方自治体(ベルデ石切の場合大阪府)が入居者の所得に応じた家賃補助を行う制度である。高齢者の負担が国や自治体の財政を圧迫する中、高齢者(満60才以上を対象)の生活不安に対し適切に配慮することで、本来双方の負担を低減するシステムであるが以外にその認識は低く、社会的な認知度も高いとは言えない。高優賃住宅の制度導入について、財政難に苦しむ地方自治体は、この継続的な個人に対する家賃補助がさらに経済状況の悪化をまねくのではないかと危惧されているようであるが、高齢者(特に一人暮らし)の多くが経済面よりもむしろ、緊急時の対応に不安を感じている比率が高いことを考慮すると施設への入居を選択されるよりは、むしろ社会的にも負担が少なく、時代に合った制度と思われる。高齢社会を支えるシステムはソフト・ハード両面における総合的な対コスト効果を長い目で捉えることが重要であり、大阪市など大都市において本制度が広く民間に活用されていないことは残念であり、今後の普及が望まれるところである。

高優賃の建設にあたって
 計画においては、(建設補助が得られることもあり)立地的に生活利便施設、すなわち駅、郵便局、金融機関及び医療施設、店舗などが身近にあり、同様の住宅計画が近傍にないことが条件となるが、利便性に優れ、土地代の高い場所での計画では必然的に居住面積の縮小や家賃の高負担に反映されることを考慮すると、むしろ少し離れた場所でも高機能な生活利便施設(コンビニなど)が適切な距離にあればゆとりのある居住空間や十分な日照、通風、家庭菜園の確保など入居者側のニーズにあった住宅が供給可能であることも今後配慮されるべきであろう。また行政指導においては従来の共同住宅と同様に扱われているため、駐車、駐輪施設の整備や開発負担についての考え方など、制度の趣旨にあった対応が今後望まれるところであり、車椅子の入居者もいることや駅に近い場所に誘導されているにもかかわらず駐車駐輪義務が課せられるような矛盾は解消されるべきである。計画の際には家賃補助制度が満了(概ね20年程度)しても賃貸住宅として存続しうることが重要であるから単に立地性だけでなく入居者の立場を考えた総合的な快適性の確保を視野に入れた自立可能な計画とすることが望ましい。また、整備条件に係わる指数が市域統一に扱われていることなど今後の認可における柔軟できめ細かな対応も不可欠である。

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高優賃貸住宅「ベルデ石切」の取り組み/2003.5.30建設通信新聞

 ◇高優賃貸住宅「ベルデ石切」の取り組み

ベルデ石きり

ベルデ石きり

:制度活用し低コスト・高サービス  高齢者向けの新しい住宅供給システムとして高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)制度が注目されている。
2001年施行の「高齢者の居住の安全確保に関する法律」にもとづき、民間事業者に対し国・都道府県が建設費・入居費を助成する。

 

: 選べる間取り  従来の特別養護老人ホームと異なるのは、間取りや広さを入居者が選択できるなど、ユーザーである高齢者の自主性が確保されている点だ。大阪府東大阪市西石切町に完成した「ベルデ石きり」は、高優賃制度のほか都市基盤整備公団の民営賃貸用特定分譲住宅制度(民賃制度)などを活用することで建設コストと入居者負担を軽減、公的サービスと民間事業者の利点を生かした低コスト・高サービスの高齢者向け住宅を実現している。

 ベルデ石きりは、高齢者の自立を基本とし、入居者が従来どおりの生活を営めるよう所持品を多く持ち込むことを想定した内部空間となっている。近鉄新石切駅前の至便な立地に加え、西側には生駒山系をのぞむロケーションにも恵まれている。設計を担当した徳岡昌克建築設計事務所の徳岡浩二社長は「現在の高齢者福祉は、重度の介護に力点が置かれているが、その一方で比較的健康な高齢者が自立した生活を営むことができる環境についてはいまだ不十分なまま。高齢者が尊厳を持って生活できる空間を追及した」と話す。

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竹城台の家が『建築家と喜怒哀楽してつくる家』に掲載されました

建築家と喜怒哀楽してつくる家

建築家と喜怒哀楽してつくる家

2003.4月刊建築ジャーナル/編集部が選んだ52人・大阪篇    落ち着きは「統一感」と「視線の対話」から

竹城台の家

<抜粋>
ピアノを弾く令嬢の絵。その額縁の前は中庭で、透かしのレンガの塀が建つ。小鳥が植栽の上でさえずる。実はこの「絵」、居間から見たピアノ室。窓枠が「額縁」に見える趣向である。「ここから練習に励む娘の姿や、家全体が見渡せます」と建て主のS.Mさん。家は、中庭を囲み「コの字」状に建つ。
 「視線の対話」をテーマにした建築家・徳岡浩二さんのプランは、S夫婦には新鮮だった。1年かけて相談した4社のメーカーの案は「南側に庭」など、画一的なものばかり。そこで意を決して訪ねた建築家はとても独創的で気さくだった。「徳岡さんはインテリアも重視して設計を考えます。だから、週末の打ち合わせの後は恒例の「相談会」。詳細なリストを前に、タイルから照明器具に至るまで細かく選択しました」と話す夫のMさん。
 室内はシックで、赤茶色の床板が白壁になじむ。カーテンやシャンデリアの金具には上品なゴールドのアクセント。部屋全体の色が、落ち着いた雰囲気を醸す。つくり付けの家具も深い赤茶。その一つ、今の収納棚にはテレビがピタリと納まる。オーディオ機器のセレクトやスピーカーの配置まで徳岡さんが配慮した。
 「家全体に統一感があるのでくつろげ、時間がゆったり流れます」とMさん。「とくに朝、庭に出て木々に水をやるのが楽しい。表情豊かな赤レンガもいい。四季の変化をカメラにおさめ、年賀状に使うつもりです」。
 竣工したとき、「ここ、私の家?」と喜び、跳ね回った子どもたち。精魂込めた家で、家族との一体感のなかで暮らす。玄関のガラスのオブジェは「集い」を表現した徳岡さんとグラスアーティスト・三浦啓子さんとの合作。朝の光で清楚に輝く。

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